第1回:石垣島のリッチ君

夏が始まる前に石垣島に行った。すでに陽光は十分にまぶしい。植物は緑を増し、鮮やかな花を咲かせる。

石垣島の商店街はユーグレナモールという。日本初のネーミングライツの商店街である。石垣市公設市場を挟んで2本の商店街からなり、お土産物屋やカフェなどが並ぶ。空き店舗はない。通りも店舗ファサードも明るく、清潔感がある。店頭のおばあがぼそぼそと声をかけてくる。少し前に商店街にあった宿屋が火事に遭い、その焼け跡には少し驚いた。

石垣島公設市場には本州では見慣れない食材が数多く並ぶ。一番の売りは石垣牛であり、予約で数週間待ち、いい値段である。石垣島は子牛の餌となる植物がよく育つので、子牛の生産は盛んであった。成牛までの技術がなかったため、その後は本州に送られそれぞれの地域のブランド牛となっていた。技術向上により成牛まで育て上げることができ、石垣牛がブランド牛として高く評価されるようになる。石垣牛は島の卸市場で取引されるが、入札権は公設市場の関係者しか持っていない。故に、石垣牛は商店街でしか買えない。圧倒的な集客キラーアイテムである。

島グルメも石垣牛の焼肉が筆頭格。もっと手軽に食べられる郷土料理は八重山そばである。大きなつかみでいうと、先島諸島で代表的な麺類は石垣島の八重山そばと、宮古島の宮古そばがある。違いはうまく言えない。具は豚肉とかまぼこで、あっさりしていて小腹を満たすのにちょうどいい。とてもおいしく気に入って、滞在3日のうちお昼に2回食べた。

八重山そばのお店にリッチ君は登場する。お客様が引けた午後の遅い時間帯。リッチ君はブラックトイプードルの6歳の男の子、昔は真っ黒だったが最近は少し明るい色の毛も混じり始めたとか。おとなしく、吠えたりせず、お客様に撫でられたまま。くりくりした瞳で眺められるとドキドキしてしまう。2日続けて食べに行ったのはリッチ君のせいでもある。
石垣市公設市場正面
おばあの迫力ある出店
リッチ君
賢くて礼儀正しい男の子
八重山そば
食べごたえある豚肉トッピング
株式会社まち実践社 〒142-0041 東京都品川区戸越2丁目6-2 (戸越銀座商店街)

Copyright (C) MACHIJISSENSHA. All Rights Reserved.