第4回:神戸元町のカフェワンコ

神戸元町・トアロード界隈を探索して考えた。

港町らしい古びたコンクリート造の建物が多い。間口2間(4m弱)のお店が点在し、中には間口1間に満たないものもある。店舗ファサードはすべてが店主のメッセージボードだ。自分はどんな商品を取り扱い、それがいかにお客様にふさわしいものであるかを主張する。しかしその主張は過ぎたものではない。お店同士もせめぎ合ったりしない。

お店は商品を売りつけようとはしていない。店主の世界観を示し、その心地よさに共感してくれるお客様に、共感の証として商品を買ってほしい。控えめではあるが、商人の矜持を感じさせる店が多い。

間口も狭く奥行きもないお店でもガラス越しに店内を見通せる。来街者は気楽にお店を出入りする。お店と街路との境界が溶けてなくなっている。来街者は友達仲間、家族など少人数で散策している。気になるお店にふらふらと迷い込む。なのはな畑に舞うモンシロチョウを想った。

ショッピングは2通りある。義務的なものとレジャーとしてのもの。日常生活に必要な買い物はできるだけ簡単に済ませたい。お店からの売り込みは必要な情報となる。ショッピングを楽しむときには人はトレジャーハンターになる。自分だけの宝探し。ヒントはあっていいが、度が過ぎると興ざめする。元町のお店はそうした加減を十分に心得ている。

お昼は20席程度の小さなお店でプレートランチを食べた。店内装飾は淡色が基調でシンプル。お店の雰囲気にすっと入り込める。ご飯は中盛りとしたが男としては小盛りの風情。デリカフェサイズだ。

1日歩き疲れカフェに入る。フレンチブルドックのあくびと出会う。1代目はコーギーのシジミだったが同じ犬種だと思い出し悲しくなるため、全く風貌の違うあくびが2代目に就任した。体重15キロ力自慢のおてんば娘。私の手をペロペロペロペロペロペロなめて歓迎してくれた。お澄ましができるようになるとシジミに一歩近づく。
古びた元町界隈
迷い込む楽しさ
カフェワンコあくび
アップにもご要望通り
魚と野菜のランチプレート
惣菜はショーケースから選ぶ
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